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​フォトブログ

青山~乃木~赤坂を歴史さんぽ

  • 執筆者の写真: 写真部 三田高校
    写真部 三田高校
  • 2019年4月2日
  • 読了時間: 5分


三田高校には長期休暇ごとに希望制型の講座が開設されているのですが、毎年春休みと夏休みには私にとって特に面白い講座が開設されています。それは「三田さんぽ」です。地歴科の先生(2人)が港区周辺の地域の成り立ちや変容を地形図、写真、古文書を資料にして実際に街で散歩しながら学習するというプログラム。いわば街ブラ、歴史散歩のようなものです。


今回は3月29日に行われた三田さんぽを記事にしようと思います。今回は青山から乃木、赤坂にかけてを散歩しました。私は1年ぶりの三田さんぽ参加なので、非常に気持ちが高ぶっていましたが、当日の天気はあいにくの曇り、しかも非常に冷え込んでいました。どうやらお散歩には向いていない日だったようです(笑)。 そのせいでこの記事の写真があまり映えていないかもしれません... 悪しからず...

江戸時代の古地図はなんだか風格があります...

三田さんぽでは散歩のお供として印刷された古地図が配られます。江戸、明治、大正、昭和そして現在、それぞれの時代の地図が配られました。そして今回はなんとスペシャルで「港区観光マップ」もいただきました。港区の観光課からもらったそうです。赤くてなかなかステキですよ!



1. 青山からスタート

まず三田高校から地下鉄大江戸線に乗り、青山一丁目駅へ行きました。私の先輩が試していましたが、地下鉄大江戸線では公共Wi-Fiが使えるそうです。Tokyo2020に向けて着実に進んでる感が垣間見えました。


国道246号線(青山通り)

青山一丁目駅を出て感じたことは街が”洗練”されていることです。うるさい広告等も見かけられず、車道・歩道幅が十分とられていて余裕があるのです。さすが港区という感じでしょうか?


当たり前ですが、神宮外苑のイチョウ並木は今時期残念な感じです。黄葉のないOFFシーズンには木を針葉樹風に剪定します。手間暇をかけて美しい、整った並木通りにしている姿を見ることができました。イチョウはその姿から広葉樹かと思いきや、ホントは針葉樹だそうです。不思議です!



そしてその並木のずっと奥に見えるのが聖徳記念絵画館。まるで国会議事堂を連想させるようなカラーの建物。近くに寄ると規模の大きさに圧倒されます。こんなにすごい建築なのにもしかしたらあまり知られていないかもしれません。私もこの絵画館のことは来るまで知りませんでした。中がどうなっているのか気になります。


重厚で迫力ある絵画館建物

確かに明治時代の地図に「青山練兵場」の文字が!

絵画館の横には神宮球場と建設中の新国立競技場があります。新国立競技場は外装が完成しており、全体的に見ても完成が程近そうに思えました。隈研吾さんデザインの新しい競技場。完成が楽しみです。この場所で古地図を見ると、新国立競技場、神宮球場、明治神宮外苑一帯は明治時代、「青山練兵場」であったことが記されてあります。明治天皇崩御による大喪の礼を経て、練兵所は神宮外苑に変わり、そして球場が建設されるに至りました。ちなみに大喪の礼の際の葬場殿は今のちょうど聖徳記念絵画館の場所に当たるようです。


ついでに近くにある御観兵榎(ごかんぺいえのき)も見てきました。この場所にある榎の木は2代目。初代の榎は残念ながら台風で倒れてしまったようです。まだ2代目は若いのでちょっと貧弱?です(笑) この榎の場所から昔、明治天皇が先ほどの青山練兵場をご覧になっていました。


青山は明治関係の歴史が多くあるように思えました。そして今きれいな並木や球場、新しい競技場ができ、時代の移ろいを感じることができました。


《 ギャラリー 》(13枚)



2. 乃木へ

余談ですが、都バスと桜って非常に写真にするとマッチするように感じます。なぜでしょう…? 桜色と都バスの緑色が合うからでしょうか。


旧乃木邸

さて、乃木へ移動します。移動中ですが、高橋是清翁記念公園(たかはしこれきよおうきねんこうえん)に立ち寄りました。ここには昔、高橋是清の大きな自宅がありました。公園には高橋是清の像があります。


乃木神社は桜で満開でした! 淡い色の桜から赤味が強い桜まで皆美しく咲いていました。晴れだったら良かったのに… 乃木神社には日露戦争で活躍した乃木希典の元自宅、旧乃木邸があります。当時の暮らしぶりを思わせる馬小屋がありました。本殿横には国歌に歌われている「さざれ石」が置いてあります。小石が集まってできた造形美を感じます。乃木神社はとても雰囲気が良く、散歩に行ったときも神社で結婚式が行われていました。見るもの一つ一つが美しい神社です。


緑・桜・ビルの3点セット(乃木神社)

「らいでん」と書かれたプレートは列車のサボでしょうか?

報土寺というお寺には雷電 為右衞門(らいでん ためざえもん)のお墓があります。雷電 為右衞門は相当マニアな方じゃないと知らないかも… 驚いたことに「らいでん」と書かれた列車のサボのようなもの?が掛けてありました。








《 ギャラリー 》(13枚)




3. ゴールの赤坂へ
これはもしかして...

鈴降稲荷… この看板を見たときは驚きました。赤坂にすずふり... 朝ドラウォッチャーの私は「ひよっこ」(2017年上半期放送)を思い出さずにはいられませんでした!本当にここがすずふり亭の名前の由来なんでしょうか...? 意外な発見をしました。


三田さんぽのゴールは赤坂のTBS・赤坂サカス。赤坂サカス周辺はお店がたくさんあり、イベントも開催されており賑やかでした。





残念なことに散歩中晴れることは一時もありませんでしたが、先生方と一緒に青山から乃木、赤坂にかけての歴史を実際に目で見て学ぶことができました。明治の時代から街がどのような変貌を遂げてきたのか。今回改めて街ブラ、歴史さんぽの楽しさを再認識することができました。


また晴れの日に再訪したいです。


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