2018年の東急電鉄
- 写真部 三田高校
- 2018年12月30日
- 読了時間: 3分
更新日:2019年2月1日
今年は、東急電鉄で車両の動きが特に大きかった1年となった。新型車両のデビューやそれに伴う旧型車両の引退など、今年の出来事を振り返ってみた。
①新型車両 2020系の登場

2018年3月30日のダイヤ改正に合わせて東急田園都市線にデビューしたこの車両は、車内広告のデジタル化や、各車両への車椅子・ベビーカースペースの設置等、次世代の車両としての特徴を持つ。形式名は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催や2022年に東急電鉄が創業100周年を迎えることなどが由来。デビュー当初は東武線直通非対応であったが、2018年10月より順次東武線への直通が開始された。今後も増備が続く予定で、旧型車両の置き換えが進むと思われる。

東急大井町線には2020系と同系列の6020系が2018年3月に登場した。この車両は6000系と同じく東急大井町線の急行用車両である。2018年12月には座席指定サービスが始まった。それについては別に記した。
②7700系の引退
1962年に登場した日本初のオールステンレスカーである旧7000系を改造して作られたこの車両は、長年に渡って多くの人々に親しまれた。
2018年11月24日には、東急池上・多摩川線でさよなら運転が行われ、多くのファンが最後の勇姿を見ようと訪れた。私は試験期間中だったため、残念ながらも撮影することはできなかった。
東急からは引退した7700系ですが、車両は岐阜県・三重県を走る養老鉄道に譲渡された。車齢50年を超える車両がいつまで走り続けることができるのか興味深いところだ。

③東急初の座席指定サービス「Q SEAT」
2018年12月14日より、東急大井町線、平日夜の座席指定サービス「Q SEAT」が始まった。平日夜の座席指定サービスは、東急で初の実施となる。使用車両は新型車両の6020系の3号車。普段はロングシートで運行されるが、「Q SEAT」ではクロスシートとなる。座席にはコンセントが付けられたほか、車内にはWi-Fi 設備が整っている。1日に大井町駅から長津田駅へ片道5本運行される。是非、平日の夜、疲れた時に利用してみてほしい。

④2000系の大井町線転属と改番


2000系は東急田園都市線を走る車両の中でも比較的新しい車両であったが、東武線直通非対応であることから、2020系が登場に伴い、先に東急田園都市線を離れることとなった。2018年10月には全編成が東急田園都市線から引退した。
そんな2000系の転属先は、東急大井町線。東急田園都市線の10両編成から東急大井町線の5両編成へと変身した。その際、機器更新も行われたため、鉄道ファンの間で人気の高かった2000系特有のGTO-VVVFインバータ制御の走行音は聴くことができなくなり、衝撃的であった。2018年11月には東急大井町線に1編成目が配属され、旧型車両である8500系置き換えた。
また、東急大井町線に転属した2000系は、9020系へと形式名が変わることになった。(改番)
⑤うしでんしゃ?


こどもの国線を走るY000系の1編成が2018年10月から雪印こどもの国牧場の牛をイメージしたラッピング電車、「うしでんしゃ」となった。これは、東急電鉄などが主催する「こどもの国線楽しモウ~」イベントの一環である。
⑥目黒線 ROM更新

東急目黒線で2018年6月から順次、車両のLED表示器のROM更新(表示の更新)が行われた。主な変更点は、①「各停」表示が青背景となった。②文字に黒色の輪郭が入った。③東京メトロ南北線・都営三田線・埼玉高速鉄道線内における「各駅停車」表示の追加 など。これらは既に東急の他路線で実施されていたこともあり、いよいよ目黒線も変わったかと感じた更新だった。
以上が今年の東急における大きな出来事である。今年は特に変化が大きかった年だったとわかっただろうか。来年も引き続き新型車両が投入され、旧型車両が引退していくと思われるため、古い車両の撮影・乗車等は早めに済ませて置くことをお勧めする。
長文となりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
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